クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)

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クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)



価格: 3,500円


角川エンタテインメント

松尾スズキ
発売日:2008/03/19



バツイチのフリーライター佐倉明日香は、目覚めたら真っ白な部屋で手足を拘束されて寝
ていた。彼女は閉鎖病棟の中でもやっかいな患者が入れられる“クワイエットルーム”に
いたのだ。この病院には、自分の髪を燃やしたり、拒食症で吐いたり、何度も閉鎖病棟か
ら出ようとしてはがい締めにされたりといろんなタイプの病んだ人がいた。でも私はフツ
ーなのに…。やってきた恋人に聞くと、どうやらオーバードーズで倒れて運ばれたらしい
。睡眠薬の量が多すぎたのだ。明日香はずっと不眠症で、それは離婚したときから始まっ
ていた。いったい何があったのか? 彼女は閉鎖病棟から出ることができるのか?
 “大人計画”の松尾スズキが、芥川賞候補になった自身の同名小説を映画化したブラ
ックな味わいのコミカルな人間ドラマ。フツーの人と病んだ人の境界線を笑いを散りばめ
ながら、病院内の人間関係とヒロインの過去を織りまぜて描く。院内の奇妙な人間関係に
は笑いだけでなく切なさや悔しさや厳しさもあり、そして過去を振り返ることで自暴自棄
になっていた自分と向き合い乗り越えていくヒロインの姿は感動的だ。ヘビィなテーマだ
が決して重くならず、かといって軽いわけでもない、絶妙のさじ加減で松尾節を駆使して
、人間と愛とどん底からの希望を描ききった監督の力量に脱帽! そして内田有紀、宮藤
官九郎、蒼井優、大竹しのぶ、りょうらのキャストの演技も見応えありの傑作だ。(斎藤
香)



絶望の描けない人に希望は描けない
松尾スズキさんの舞台が好きでよく観にいっていました。

初監督作「恋の門」も面白かったけれど、

やっぱり原作も松尾さんのこちらの方が私にはしっくり感動できました。



松尾さんの舞台を観たときにいつも感じた、絶望とか人間のどうしようもない悲しさの

なかのどうしようもない可笑しさの中で光り輝く、かすかな希望のようなもの。



いつも舞台を観るとそのかすかな希望に感動し、生きていくことに励まされました。

この映画を観終わったときも、それと同じ感触で感動し、嬉しかったです。

2007年の個人的NO.1です。

笑いのツボもクドカンのリアクションとか、舞台観ているときと同じ感じで笑えました。



もっと松尾さん原作の映画を観てみたいです。過去の舞台のものとか。

もちろん松尾さん監督で。「悪霊」とか。「マシーン日記」とか。「キレイ」も観たいけ
れど、映画化となると難しいかな・・



それにしても蒼井優!単にやせただけではあのオーラはでないはず!

ゾクゾクしました。でも、せつなかったです。

雰囲気かわいいよねみたいに言ってる蒼井優の実力をいまだ知らない人たちに

送り付けたい!あぁテレビ放送してくれないかなぁ!



そして「黒い家」で観た以来の衝撃でした。大竹しのぶ。気迫、というのでしょうか。

このはっちゃけキャラをここまで自分のモノにしてることにただ恐れ入ります。

でも蒼井優はきっと将来大竹しのぶのような女優になるのではと一人で確信しました。



あと妻夫木くんの良さに初めて気づきました。

やっぱり松尾さんの演出はすごい。



豪華キャスト
ダークなストーリーになりがちな精神病棟を舞台にコミカルかつ乗りのいいテンポでまと
めている。内田有紀の演技もさることながら周りをかためるクドカン、蒼井優ら豪華キャ
ストらの演技も世界観を十二分に作り上げていた。



重篤な患者
精神科病院の保護室・隔離室を舞台にした映画。ところどころ創作もある

が、結構下調べをして製作されているように思う。



はじめはコメディタッチで笑いながら見ていることもできたが、徐々に否

認されていた葛藤が明らかになっていき、様々な人の思いや悲しみが描か

れてくるにつれて、映画の中にはまり込んでいってしまった。



重篤な患者は自分の行動障害や精神症状について「なんでもないこと」「

たいしたことない」「すぐ治る」という風に言うことを病識の欠如という

ふうにまとめられてしまうが、そこには患者本人なりの理由や否認もある

ことを理解していくことが大切だなと思った。



精神科病院の実態とかけ離れすぎている。気楽に精神科病院を考えるな。
 「クワイエットルーム」とは、精神科病院の閉鎖病棟の隔離室の別称らしい。

 主人公のサクラ。気がついたら、俗に言う「保護室」で「拘束」されていた。

 そりゃ、びっくりするだろう。

 自分を取りまいていている状況、なぜ ここにいるのか。これは カフカの世界。

 気がついたらゴキブリになっていました。



 看護師の金属的対応に『カッコウの巣の上で』の婦長を思いだす。そのパロディ?。看
護師の演技は迫力あり。

 精神科病院に入院、しかも「医療保護入院」という名の強制入院。オイオイ。

 彼女の記憶は少しずつよみがえってくる。サクラは立派。冷静に状況判断していく。

 保護義務者になっているテッチャンがやってくる。サクラが意識を回復し、話ができ、
尻に手をあて喜んでいる。心配し疲れ果てていたテッチャンは号泣する。いいぞ。

 女子病棟で摂食障害の女性が多そう。鉄の団結をほこる看護師と患者間の確執。病棟運
営は40年前とあまり変わらない光景。ナースセンターと患者との対応は硬質ガラスの窓
越し。昔の、鉄格子つきの詰め所の窓より、少し広いか。外部への関所としての任務はナ
ースセンターが引き受けている。生活規制、行動制限は厳然とある。面会・通信の自由・
電話もテレカで可能となっている。内装は美しく、廊下も広い。喫煙する空間あり。マッ
チやライター、現金等様々な物は制限。買い物は希望をノートに書く。看護補助が週一回
代行している。看護社会は縦社会。こういう時に暗躍する人物が必ずいる。大竹しのぶが
演じているのがその人物。

 様々な入院者と出会う。入院者の中で サクラはいつしか、ヒロインになっていく。

 これは、あやういとことだ。

 

●われらは、この作品でサクラという女性の過去と現在を知り、彼女が飛躍していく瞬間
を観ることができる!!

 テッチャンにサクラは言う。

「ちゃんと うっとうしい、つて、言ったら、別れてあげる」

 その代償として、一刻もこの病院から出してくれ。

 このテッチャンとの対峙場面は感動もの。過去との決別の瞬間である。

 わずか2週間という凝縮した期間で、サクラは現実に立ち向かう女に変身したのだ。

 退院の時の患者達の優しさゴッコでもらった物を 病院を出た瞬間 すべてゴミ箱にす
てるサクラ。

 さあ、これからだ。サクラよ。おまえの人生は。

 サクラを演じたのは、内田有紀。他の俳優もお見事。大竹しのぶは成長速度がますます
加速している。

 ●松尾スズキ監督は 一見 軽やかに、現在の精神科病院の実態をコミカルに伝えてく
れました。でも、現実は、もっともっと重いのです。松尾スズキ監督の作品を観るのは『
イン・ザ・プール』についで2作目。前作は期待はずれであった。

 今回は、松尾スズキ自身の原作・脚本・監督作品である。良かった。

 

 

 前作とは比較できないくらい素敵なできばえの作品である。次作が楽しみ。



いたってシュール
非現実なようで現実的なストーリーと随所で挟まれる笑い。どちらも松尾流で、シュール
なものだ。隔離病棟とはいえそこは社会。様々な人間が様々な想いや悩みを抱いて生きて
いる。たしかに生きることって重いよなあ。

万人受けはしないだろうし、観てて途中で止めてしまう人もいるだろうけど、これが現代
の「リアル」なのだからきちっと受け入れるのも大切だと思う。

まあ自分も含め、松尾好きには間違いないだろう一作。








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このブログ記事について

このページは、まさむねが2008年4月21日 14:44に書いたブログ記事です。

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