風のガーデン DVD-BOX

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風のガーデン DVD-BOX



価格: 17,547円


ポニーキャニオン
発売日:2009/04/15





 緒方拳さんの遺作と言うことと、倉本聡さんのドラマというだけで、なんとなく第1回
を観た。 

感想は、可もなく不可もなく。エンディングの曲が悲しげだな・・・という印象。

でも、2回目も観た。気がつくと私は、涙を流している。 泣くというより、涙が出るの
だ。

どの場面なのか、どのセリフだったのかわからないが、気がつくと涙がこぼれている。

悲しいとか、悔しいとか、うれしいとかのはっきりした感情とは別に。

毎回、必ずどこかで涙がこぼれる。

このドラマの何かに惹きこまれる感じ。 登場人物の誰かの気持ちと今の私の気持ちがう
まく重なり合った瞬間なのかと思う。 

このてのドラマが嫌いな主人が、珍しく一緒に最終回まで観た。

なにか自分と重なる思いがドラマの中にあったのかなと思う。

エンディングの歌と映像がとても好き。

「風」それも「優しい風」を感じる。

人の唄を聞いて泣いたのはこの平原綾香さんの『ノクターン』が初めてです。



 





倉本聰ここにあり!
やられちゃいました。倉本聰ここにありです。

氏がテレビドラマの脚本はこれが最後と宣言したことや、名優・緒方拳さんの

遺作となったこと、主題歌を唄う平原綾香が女優として好演したことなど

話題にことかかない作品ではありましたが、やはり当然のことながら一番の

ポイントは思わず息を飲んで見入って(聞き入って)しまう優れた脚本でした。

前々昨「優しい時間」はトホホな作品で、ああこの人も終わっちゃったのかなどと

悲しくもなりましたが、その次の「拝啓、父上様」では、さもないともいえる平坦なスト
ーリーを名人の落語のような超一級エンタテインメントに仕立ててしまう“台詞まわし”
(なんていう語があるかどうか知りませんが…)の妙技にさすが倉本聰!と唸らされ次作
を心待ちにしていました。果たして、その大いなる期待は微塵も裏切られることはありま
せんでした。抑制の効いた渋い演出や豪華(なだけではない適材適所の配役!)俳優陣の
熱演もあり、初回から最終回まで感動させられっぱなしの傑作となっていました。

 迫り来る自らの死とどうむきあうか、という極めて重いテーマの物語なのに、全編にわ
たって漂う、いい意味で“軽い(やさしい?)”空気のようなものがとても素敵でした。

ミーハー野郎と詰られそうですが、久方ぶりの連ドラが始まった山田太一さんも大好きで
、そのドラマを見ながらふと思ったのは、「山田太=一愚直なまでの強いメッセージ性」
「倉本聰=ディティールの積み重ねで作り上げる唯一無二の空気感・世界観」というそれ
ぞれの強烈な個性です。もちろんどっちが上とか下とかいう話じゃなく、どちらも確立し
た自分のスタイルを貫いているのが凄いよなあ、と改めて思ったということです。

 あれ、なんだか全然「風のガーデン」のレビューになってませんでしたね(笑)。

でもとにかく素晴らしいドラマでした。これで終りなんて言わないで、またすぐ戻ってき
てください、倉本さん!





ちゃんと見た
時間を削ってまで連続ドラマを見続けるだけの興味と気力が

なくなってきた今日この頃。

もう全くと言っていいほどドラマを見なくなっていました。

でも このドラマはオンタイムと録画で全部見ました。



見よう!と思ったのはやはり緒方拳さんの遺作という事が大きかったですが

それを差し引いても見てよかったなと思えました。

毎回 必要以上に盛り上げようとするような過剰な演出はなく

静かな流れのなかでとても迫ってくるものがありました。



中井貴一さんの演技 素晴らしかったです、終盤に病に蝕まれていく様子や

家族との触れ合い、その中での感情の揺れや心の中の声などが表情や目や

体全体から伝わってくるようです。



子供たちを演じた若いお二人も、緒方さんに「子供たちが いいんです」と

言わしめたのが分ります。



その他の人物も一人一人みんな人間味があって、人間臭く、温かく、

それぞれが必要な存在で誰一人 無駄な配役と感じる事は無かったです。



緒方さんの口から語られる言葉一つ一つが、どうしても緒方さんのその時の

現実と重なって切なくて心臓を掴まれるようでした。



平原さんの歌もぴったり過ぎるくらいぴったり。



緒方さんの優しく微笑んだ顔が忘れられないです。

改めてご冥福をお祈りします。



白鳥の歌
1:
自然と田園風景が美しい富良野に敢えて人工的な美である「ガーデン」を作った理由は何
か?
花を象徴に使い手間を掛け手を加え続けるもの、家庭を表している。
枯れると分かっていながらも育てずにはいられない、花を育て庭園を管理するとはこうい
う事だろう。
花は目を楽しませるだけでなくヒソップの様に癌臭を薄め死の衝撃を弱める事も出来る。
家族だと言っても死につつある人間を救えず、痛みに苦しむ人間を救えない。それでも死
と苦痛を束の間忘れさせる事は出来る。
2:
そして、
主人公は麻酔医、貞三は訪問医、ルイと岳は花を育て庭園を管理し、癌臭を薄める花もあ
る。四人に共通するのは苦痛を和らげる事。
これらの事から倉本聰の「富良野物語」の流れが分かる。
『北の国から』:家庭を築き次の世代を育てる
『優しい時間』:家族の絆を修復
『風のガーデン』:家族の苦しみを和らげ、見送る
3:
このドラマは空の話でもある。
主人公の名前から北へ帰るハクチョウを容易に想像出来る。貞美とルイ親娘の好みのシャ
ツが空色のBDシャツ。全編を通じ最後に咲く花、つまり貞美が最後に子供達に残した「白
鳥の歌」が空色のエゾエンゴサク。
4:
中井貴一は文句無。貞美を有能な医師だが格好悪い普通の男にした演出が良い。
役者で目に付いたのは黒木メイサと平原綾香。
黒木は『拝啓、父上様』の時と比べると進歩している。父親と再会してからの親密な雰囲
気が良い。ただ表情がまだ乏しい。頑張れ。
平原の演技からは茜が貞美医師が好きなのが十分伝わる。役者として合格。
5:
主題歌の元はショパンのノクターン20番。副題は「遺作」。歌詞は見返りを求めない愛。
これが毎回最後に美しく流れる。素晴らしい。
6:
佳作



中井貴一の演技がうますぎです
ストーリーは、死期が迫っているからといって

悲壮感が漂うわけではなく、

死期が迫っている事実を受け止め

家族や友人がどうしてあげるべきかを

深く考えさせられます。



緒形拳扮する貞身の父のセリフ一言一言が

ずっしりと心に響きます。



貞美が麻酔科医であること、

貞身の父が在宅医療専門であることが

ストーリーにうまい具合に絡んできます。



最初は貞美のことをなんてひどいお父さんだ、

などと思っていましたが

家族と再会したあたりから

毎回涙なしでは見られませんでした。



父親の謝罪を聞く貞美、

病床で今までの思いを吐露する貞美、

エンディング曲が流れてきたらきっと

思い出しただけで泣けます。



特に、これが最後だと

岳を後ろから抱きしめるシーンは、

胸がぎゅーっと締め付けられました。



平原綾香も思ってた以上に演技よかったです。

最初は暗すぎると思っていた曲も

最後はレクイエムかのごとく見事にドラマにマッチ。



2年かけて作ったというガーデンも素敵でした。

緒形拳の遺作ともなった本作品、

倉本聰ファンならぜひ。





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このブログ記事について

このページは、まさむねが2009年4月17日 12:07に書いたブログ記事です。

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