『新参者 DVD-BOX』

価格: 14,628円
TCエンタテインメント
発売日:2010/10/06
もっともっと上に行けたはず。残念です。
最終話まで観て思ったのは「本当にもったいない!」ということ。
役者陣は最高だし、人間ドラマが実に丁寧に作られており、制作陣の意気込みも感じられ
ました。でもやはり真っ先に、もったいないとの感想を抱いてしまうのです。
東野圭吾氏作品の魅力の理由のひとつとして、演出面におけるストイックさが挙げられる
と思います。人間味あふれる登場人物。一気読みさせてしまう緊迫感。それでも決して演
出過多にならないように、細心の注意を払った精緻な文章で書き上げられている。加賀恭
一郎自身、ヒーローのように大げさな活躍はしない。だからこそ余人ならば見落としてし
まう細部を拾い、他人の心の中にすっと入っていけるのでしょう。
このドラマの加賀恭一郎は逆です。演出過多。阿部寛さんならば、あそこまで極端に演出
しなくとも、充分、存在感を出すことが可能なのに……。
「加賀さんに嘘は通じないよ」との言葉が出ますが、そりゃあ通用しないでしょう。質問
をされた人たちが、ああも露骨にうろたえてしまっては。私でも見抜ける。ましてや刑事
ならば見逃すはずがない。もっと些細な仕草で嘘を見破れば、その台詞の説得力が増した
のに(その点、『時計屋の犬』での原田芳雄さんの演技は最高でした。さすが!)。
一話一話で、関わった人たちを容疑者として扱う捜査本部のシーンも興ざめでした。最終
話まで真犯人に届かないことは観ていればすぐに解りますから。それを無理やり緊迫感を
出そうとするから、嫌でもさめてしまいます。さらには、被害者が徹底的に「善人」にな
るよう付け足しがされすぎている。あそこまでせずとも、原作にあるエピソードだけで充
分です。
私は原作至上主義者ではありません。映画やドラマとして原作を超えていれば文句はない
。だが、この作品はそこまで届かなかった。もったいないです。
毎回気持ちのいい終わり方で観れるのが良い
阿部寛が演ずる刑事が主人公で
ひとつの殺人事件を解決すべく行動する。原作小説は未読。
その事件に絡む参考人に主人公が出向いて聞き込みをするが
そこでの登場人物を踏まえた謎解きが一話完結となっており、
毎回気持ちのいい終わり方で観れるのが良い。
刑事ドラマものとしては「古畑任三郎」と似たイメージがあり、
変わり者の主人公ではあるが、実際には非常に鋭い観察力で
最後に綺麗に謎を解くという流れ。
おそらくは原作のデキがいいのだろうが、
1話1時間のうち、前半部分で出た伏線や謎に関して
真相とそれがわかった理由がテンポよく説明される後半が見所。
事件に絡む人物たちは贅沢な俳優人が演じており、
それらに支えられた迫力はさすが。
一番中心にある事件がどういう結末を迎えるのかも気になるし、
全体としてクオリティの高いドラマ。
一貫したテーマで展開した内容と個性的な俳優により、おもしろいドラマとなりました
テロや猟奇的殺人など物騒な題材を扱うものが増える中、一人の女性の殺人事件を地道に
捜査していく過程をていねいに描いた一見地味な刑事ドラマ。 しかし捜査線上に浮かん
だ様々な人々の壊れかけた家族関係を、事件とは違う側面で修復していくという、サスペ
ンスというより日常にありがちな人間ドラマにひきつけられて、最終回まで見てしまいま
した。
本心を明かさず人の心を見透かしたような不敵な表情の加賀が、最終回では犯人に対し“
罪を認め悔い改めよ”と正面から潔く言い放つシーンでは、何かしら胸がすくような感じ
がしました。
また「犯人がなぜ罪を犯したのか、その理由を解き明かさなければまた次の犯罪を生んで
しまう」という加賀の言葉は、このドラマの底に流れる深いテーマでもあるような気がし
ました。
全編を通じて描かれた家族愛、特に父親と息子との関係が一本の柱のように筋を通して描
かれており、最終回は阿部寛さんいわく“納得のいくラスト”だったと思います。
従来の刑事モノと違った、泣けて笑えるドラマ
原作読んでから見てましたが、
原作の登場人物やストーリーをうまく膨らませていて、
独自のエピソードも色々あって楽しめました。
笑いあり涙ありで、最終回もすっきり爽快に終わって、
こんな満足したドラマ久々で、2010春ドラマで一番でした。
DVDで細かなところまでじっくり楽しもうと思います。
親子愛満載
人形町に暮らす人たちのウソが
加賀によって毎回暴露されていきますが、
ウソをつく人たちの理由が
家族を思うがためのウソなので
その理由に切なくなったり、
心温まったりして、
とても人間味溢れるドラマでした。
キャストもみんないい演技で
最後まで安心して見れました。
場所も人形町に限られているし
色々な証拠から真実を見抜く経緯が
加賀の脳内で行われているので、
画的に派手さはないのですが
毎回大物タレントや役者が入れ替わり立ち代り出てきて
なかなか飽きさせませんでした。
最終話で泉谷しげるのエピソードも
見事に生かされてよかったです。
関連キーワード:ジャンル別/日本のTVドラマ/テレビドラマ/BOXセット/外国映画/日本映画/アニメ/ミュージック/日本のTV・ドキュメンタリー/海外のTV・ドキュメンタリー/海外のTVドラマ/お笑い・バラエティ/ステージ/アイドル/スポーツ/ドキュメンタリー/原田美枝子/は行/日本の女優/By Actors & Actresses/日本の監督/海外の監督/DVD化トップリクエスト/音楽(邦楽)/ブルーレイ/TBSドラマストア/日本のテレビドラマ/ビックタイムエンターテインメント・ストア/女優別/2000年代以降/1990年代/1980年代/1970年代/1960年代/1950年代/1940年代/1930年代まで/劇場公開作/再生可のみ含む/サッカー/野球/バスケットボール/ゴルフ/ウィンタースポーツ/モータースポーツ/プロレス/ボクシング・格闘技/競馬/相撲/ランニング・ウォーキング/テニス/自転車/マリンスポーツ/ラグビー/オリンピック
関連商品:ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1/絶対零度~未解決事件特命捜査~DVD-BOX/BECK IS BORN [DVD]/新参者 オリジナル・サウンドトラック/警視庁 失踪人捜査課 DVD-BOX

価格: 14,628円
TCエンタテインメント
発売日:2010/10/06
もっともっと上に行けたはず。残念です。
最終話まで観て思ったのは「本当にもったいない!」ということ。
役者陣は最高だし、人間ドラマが実に丁寧に作られており、制作陣の意気込みも感じられ
ました。でもやはり真っ先に、もったいないとの感想を抱いてしまうのです。
東野圭吾氏作品の魅力の理由のひとつとして、演出面におけるストイックさが挙げられる
と思います。人間味あふれる登場人物。一気読みさせてしまう緊迫感。それでも決して演
出過多にならないように、細心の注意を払った精緻な文章で書き上げられている。加賀恭
一郎自身、ヒーローのように大げさな活躍はしない。だからこそ余人ならば見落としてし
まう細部を拾い、他人の心の中にすっと入っていけるのでしょう。
このドラマの加賀恭一郎は逆です。演出過多。阿部寛さんならば、あそこまで極端に演出
しなくとも、充分、存在感を出すことが可能なのに……。
「加賀さんに嘘は通じないよ」との言葉が出ますが、そりゃあ通用しないでしょう。質問
をされた人たちが、ああも露骨にうろたえてしまっては。私でも見抜ける。ましてや刑事
ならば見逃すはずがない。もっと些細な仕草で嘘を見破れば、その台詞の説得力が増した
のに(その点、『時計屋の犬』での原田芳雄さんの演技は最高でした。さすが!)。
一話一話で、関わった人たちを容疑者として扱う捜査本部のシーンも興ざめでした。最終
話まで真犯人に届かないことは観ていればすぐに解りますから。それを無理やり緊迫感を
出そうとするから、嫌でもさめてしまいます。さらには、被害者が徹底的に「善人」にな
るよう付け足しがされすぎている。あそこまでせずとも、原作にあるエピソードだけで充
分です。
私は原作至上主義者ではありません。映画やドラマとして原作を超えていれば文句はない
。だが、この作品はそこまで届かなかった。もったいないです。
毎回気持ちのいい終わり方で観れるのが良い
阿部寛が演ずる刑事が主人公で
ひとつの殺人事件を解決すべく行動する。原作小説は未読。
その事件に絡む参考人に主人公が出向いて聞き込みをするが
そこでの登場人物を踏まえた謎解きが一話完結となっており、
毎回気持ちのいい終わり方で観れるのが良い。
刑事ドラマものとしては「古畑任三郎」と似たイメージがあり、
変わり者の主人公ではあるが、実際には非常に鋭い観察力で
最後に綺麗に謎を解くという流れ。
おそらくは原作のデキがいいのだろうが、
1話1時間のうち、前半部分で出た伏線や謎に関して
真相とそれがわかった理由がテンポよく説明される後半が見所。
事件に絡む人物たちは贅沢な俳優人が演じており、
それらに支えられた迫力はさすが。
一番中心にある事件がどういう結末を迎えるのかも気になるし、
全体としてクオリティの高いドラマ。
一貫したテーマで展開した内容と個性的な俳優により、おもしろいドラマとなりました
テロや猟奇的殺人など物騒な題材を扱うものが増える中、一人の女性の殺人事件を地道に
捜査していく過程をていねいに描いた一見地味な刑事ドラマ。 しかし捜査線上に浮かん
だ様々な人々の壊れかけた家族関係を、事件とは違う側面で修復していくという、サスペ
ンスというより日常にありがちな人間ドラマにひきつけられて、最終回まで見てしまいま
した。
本心を明かさず人の心を見透かしたような不敵な表情の加賀が、最終回では犯人に対し“
罪を認め悔い改めよ”と正面から潔く言い放つシーンでは、何かしら胸がすくような感じ
がしました。
また「犯人がなぜ罪を犯したのか、その理由を解き明かさなければまた次の犯罪を生んで
しまう」という加賀の言葉は、このドラマの底に流れる深いテーマでもあるような気がし
ました。
全編を通じて描かれた家族愛、特に父親と息子との関係が一本の柱のように筋を通して描
かれており、最終回は阿部寛さんいわく“納得のいくラスト”だったと思います。
従来の刑事モノと違った、泣けて笑えるドラマ
原作読んでから見てましたが、
原作の登場人物やストーリーをうまく膨らませていて、
独自のエピソードも色々あって楽しめました。
笑いあり涙ありで、最終回もすっきり爽快に終わって、
こんな満足したドラマ久々で、2010春ドラマで一番でした。
DVDで細かなところまでじっくり楽しもうと思います。
親子愛満載
人形町に暮らす人たちのウソが
加賀によって毎回暴露されていきますが、
ウソをつく人たちの理由が
家族を思うがためのウソなので
その理由に切なくなったり、
心温まったりして、
とても人間味溢れるドラマでした。
キャストもみんないい演技で
最後まで安心して見れました。
場所も人形町に限られているし
色々な証拠から真実を見抜く経緯が
加賀の脳内で行われているので、
画的に派手さはないのですが
毎回大物タレントや役者が入れ替わり立ち代り出てきて
なかなか飽きさせませんでした。
最終話で泉谷しげるのエピソードも
見事に生かされてよかったです。
関連キーワード:ジャンル別/日本のTVドラマ/テレビドラマ/BOXセット/外国映画/日本映画/アニメ/ミュージック/日本のTV・ドキュメンタリー/海外のTV・ドキュメンタリー/海外のTVドラマ/お笑い・バラエティ/ステージ/アイドル/スポーツ/ドキュメンタリー/原田美枝子/は行/日本の女優/By Actors & Actresses/日本の監督/海外の監督/DVD化トップリクエスト/音楽(邦楽)/ブルーレイ/TBSドラマストア/日本のテレビドラマ/ビックタイムエンターテインメント・ストア/女優別/2000年代以降/1990年代/1980年代/1970年代/1960年代/1950年代/1940年代/1930年代まで/劇場公開作/再生可のみ含む/サッカー/野球/バスケットボール/ゴルフ/ウィンタースポーツ/モータースポーツ/プロレス/ボクシング・格闘技/競馬/相撲/ランニング・ウォーキング/テニス/自転車/マリンスポーツ/ラグビー/オリンピック
関連商品:ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1/絶対零度~未解決事件特命捜査~DVD-BOX/BECK IS BORN [DVD]/新参者 オリジナル・サウンドトラック/警視庁 失踪人捜査課 DVD-BOX